- 保険事故の場合、よくリサーチという言葉を耳に致します。当事者間にて事故内容に相当の隔たりがある事故、死亡・重症事故、二重三重の複雑な事故、車同士の事故でなく一般の住宅や塀・壁を破損した場合など、明らかに当事者に再確認・再調査を要する事故や破損した物の減価償却・物価指数などで現在の時価額を算出する事が必要な場合、保険会社は、第三者に依頼する事によりそれぞれの確認や必要事項を入手して保険金の支払い・免責などの判断材料としているようです。そもそも、リサーチを担当する第三者とは、生保リサーチ、損保リサーチ、損害鑑定人など各保険会社が合同出資する会社や保険会社の子会社、生保協会・損害保険協会の実施する試験に合格した者を鑑定人とし、さらに併せて建築士、土木建築施行管理技士、電気主任技術者、建築設備士など公共の資格を有する者を専門鑑定人として指しており、それぞれリサーチ業務に携っております。
- この事案のように、彼らリサーチ業務に携る事務所や会社などにおいて十分な研修や勉強会を随時行い、知識・技術・話法など様々な専門課程の習得に時間を掛けて学んでいると思料致しますが、しかし、どの社会にも居るように、確かに頭脳明晰と認められるものの社会道徳の欠落している者、処理能力に欠ける者など不適任者がいることは確かです。事故の調査や確認する業務能力以前に、人としての資質や姿勢の問題が、直接言葉使い、態度、服装などから表れているようです。交通事故の場合、はじめて体験するお客様や不安を抱えている当事者ですから、その心境をいち早く察知して当るべきであると思料致します。また、そういった事案や人に遭遇した場合、はっきりと派遣した会社、リサーチを依頼した保険会社に苦情を提言するべきであると考えます。